21エモン感想 

 さて、やっとまともに原作の感想を書きます^^
21エモンは大全集では2期以降なので藤子不二雄ランドを購入。
2冊セットで送料込で2500円だから結構お得な買い物であった。
巻ごとに感想を述べていく。
ということでまず今回は第一巻。今回はかいつまんでやるために、そのうち改訂版を出すことにする。

 まず最初は立体テレビを見ているところから始まる。登場人物たちが主人公こと21エモンのそばにやってきたので、「じゃまになるからこっちで見よう」と、じゃまになんかならないのにこのセリフ(笑)。F先生のギャグセンス、そして、この物語の設定は未来であるが、このような人間臭いセリフを主人公に言わせることにより感情移入を容易にしている。
 客寄せをしに行く20エモンと21エモン。地球での環境が適合していない宇宙人が宇宙服を着ているなんて、細かいところまでしっかり考えている。元ネタがあるのかもしれないが。
 
 つづいて第二話。授業は未来らしく自宅のテレビで行う。21エモンは録画してばかりでまじめに受けてないもんだからどんどんテープがたまっていく。勉強しないとどんどんたまっていくのはいつの時代でも同じであるから、親しみやすい。こういうところにまたしても先生のセンスを感じる。

 ロボットのオナベを買う話では、下部のコマを使って2ページにわたってまったく使えないロボットの説明が掲載されている(拍手ロボット・・・どんな下手な歌にも拍手してくれる。鼻毛ロボット・・・ひまな時鼻毛をむしらせてくれる。鼻毛をむしってくれるロボットじゃないところがポイントだ(笑)などである)つけものロボットは顔がつけもの石になっており、表情は石森先生になっているなど、遊び心がふんだんにつぎこまれたページである。こういうところにもまたまたF先生のセンスを感じる。その後のエモンのツッコミ「どれもホテルむきじゃないな」もまた秀逸である。

 子どもセンターの話。子どもは午後三時から午後六時まで遊ばなくてはならないと憲法で定められている未来。なるほど、未来にありそうな憲法である。(これも元ネタがあるかもしれないが)名前を聞かれてつづれや21エモンと答えるとフヒャヒャヒャとロボットに笑われる21エモン。ただのナンセンスなギャグなのに思わず笑ってしまう。ライオンなどの動物を貸す仕事をしている人はものの見事に人食い人種といった感じであった。オバQの国際オバケ連合が問題になったという話を聞いたがあるが、この話は大丈夫だったのだろうか。他にも黒人ネタは多々ある。

 火星に遠足。この話はなかなか意欲作だったのではないだろうか。見世物にするためにタコの変種を火星人として作り出す。しかし、砂漠へ逃げ出してしまった火星人に人間が襲われているのだ。これに近い現象は現在でもあり、そのことに対する風刺、そして未来でもこういうこは変わらないのではないか、というメッセージを感じた。(あくまで私の勝手な考えであることを留意していただきたい)

やはり名作は色あせないと感じた。