パーマン4巻感想

※ネタバレ有り

コピーの秘密
 旧原作の時からコピーを使って物を複製する話ってあったんですね〜
 
パーマン5号大かつやく
 この話を読むと、どうしてF先生がパーマン5号の存在を消したかがよくわかる(笑)
 実に危なっかしい(笑)しかも赤ちゃんという個性を活かせる話は限られてくるしなあ・・・特大クリスマスでもほとんど空気ですしね。

キューピッド・ジム
 前回配本分のエスパー魔美2巻に収録されている「弾丸よりもはやく」を彷彿とさせるこの話。狙いが正確すぎてパーマンのバッジに当たってしまうところと、魔美のテレポーテーションガンに当たってしまうところとかまさにそうですよね。1日1発ずつ撃っていくジムがとてもかっこよかったです(笑)
 しかしなかなか完成度の高い話でした。どうしててんコミ未収録だったんでしょう?

潜水艦見つけた
 2号を除いたみんながバッジを落としてしまうシーン。2号のバッジでブザーを鳴らして、みんなのバッジを見事に探し出したパーやん。さすがです。現代では無くした携帯電話を探す時にこういうやり方をしますが(笑)携帯電話のない当時にこの方法が思いつくパーやんは天才ですね。

ダイヤの呪い
 タライ・マワシって(笑)国際問題になるぞ(笑)

オカメ仮面
 「このさい国産愛用のPRをしては・・・。」に激しく笑いました。あと、「ヤンキーゴーホーム」は50年代の流行語だそうですが、当時の読者はわかったのかな?
 「あっしゃね、勉強がいやなばかりにドロボーになったんですよ。」も笑えました。
 最後のオチもよかったです。タイトルからではどんな話かさっぱり想像できませんでしたが(笑)、かなり面白い話でした。
 しかし、最後アメリカの泥棒たちが全滅してしまうシーンは少々あっけなかったですね。単行本に収録していたとしたら加筆修正したのでしょうか。

パーマンは推理する
 「フム!おそらく盗んだやつが犯人だな」というパーマンのセリフ。「わかった!その盗んだやつが犯人だ。」を思い出させてくれます(笑)(ドラえもんF全集3巻のバッジどろぼうでののび太のセリフ)
 しかし紙ねんどで作った顔でごまかすってすごいな(笑)「ひったくり犯人にワナをかけろ(てんコミ6巻収録、F全集7巻収録予定)」での千面相による変装とは大違いです(笑)
  
パーマンが金もうけ!?
 お金もうけしようとするけど、結局最後は損をしてしまうみつおくん。「悪魔のパスポートドラえもんF全集6巻、てんコミ13巻収録)」で、悪いことをしようとしても結局は後始末をしてしまうのび太をおもいだしました。人間だれしも魔がさして、悪いことしてやろうとか、もっと楽して儲けたいとかおもうものです。しかし、悪いことをするにも結局それ相応の覚悟がいるわけで。凡人にはそんな大それたことはできないわけです。この2つの話はそんなことを教えてくれてるんじゃあないでしょうか。子供に、悪いことはダメだぞって100回言うよりも、この話を見せれば悪いことはしないのかもしれませんね。

特別資料室
 まんが学校が一番興味深い資料でした。

解説
 今回の解説は元アシスタントのヨシダ忠さん。話の流れに沿わないギャグは駄目、きちんと組み上げられた物語の中にギャグや感動を入れるのが藤子先生の考えだという文章には感銘を受けました。このことは、私が藤子作品を読むときにいつもぼんやりと感じていたことでした。ですが、実際このように文章にするまでは至らなかった部分でもあります。さすがは藤子先生のアシスタントをやってこられた方だなと思いました。


 ここまで読んでくださったかた、ありがとうございました。
 昨日、復刊ドットコムから藤子不二雄AファンはここにいるのBOOK2が到着いたしました。私は黒ベエの3巻を持っていないので、一緒に注文したつもりだったのですが注文し忘れてました(笑)弟にもおこられました(笑)・・・いや、別にただそれだけなんですけどね(笑)