藤子・F先生関連の本について

 藤子先生の漫画版伝記「藤子・F・不二雄―こどもの夢をえがき続けた「ドラえもん」の作者」を読みました。
 なかなかよくできてます。
 終盤はF先生のファンなら思わずうるっと来てしまうと思います。
 しかし、裏表紙の絵はなんとかならないんですかね・・・
 おもて表紙にはF先生が描いた魔美、デンカ、パーマンなどがそのまま載せてあるのですが、裏に描いてある魔美やO次郎はもうひどいと言うのもためらうほどひどいです。
 あと、気になった点はオバQヒット〜ドラえもんの間がほとんど描かれなかったことです。
 藤本先生は他にもこんな作品を残しました。おしまいって感じで・・・
 オバQパーマンが終了した後は、漫画を読む年齢がどんどん上昇し、世の中は劇画ブーム。児童漫画はおよびでないといった感じになってしまったのです。
 その中でF先生が苦悩しうんぬんってとこがまったく描かれてない。
 これではその後のドラえもん大ヒットの感慨が薄れてしまいます。
ページの都合とはいえ、もう少しなんとかならなかったものかと思いました。

 つづいては「ドラえもん地球環境警備隊」
 まあ見るからに環境問題を扱ってそうなタイトルですね。
 最後まで読んでいない(というか読む気がしない)のですが、内容はまあありふれた、とりあえず環境問題扱っとけって感じの内容でした。最近の環境問題はどんどん変な方向に突っ走ってる気がします。あるCMでは、地球が熱いよって困ってたりしてますが、はっきり言って地球が困っているわけではなく、われわれが困るだけですからね。さらに、木星とか地球よりも明らかに環境が劣悪な星が、地球人は環境破壊のスペシャリストだからなあとかいうのはもうギャグにしか見えない。
 それから、このような本を出すことにより、ドラえもんは「教育漫画」というレッテルを少なからず貼られるわけです。
 僕らの世代の人たちはドラえもんを「ギャグ漫画」だとハッキリ認識している人は少ないのかもしれないと感じるのはこのためなんでしょう。