第三回配本感想

 遅くなりましたが第三回配本についての感想を。
 第三回配本でキテレツ大百科が終了。キテレツを読んだのはなんと初めて(苦笑)
 夢中になって発明品を作っているキテレツを見ているとこっちまで夢中になって引き込まれていきます。
 ドラえもんでこんな道具あったな、っていうのも結構ありましたがオチとかは変わってて結構いい感じでしたね。
 たとえば「スーパー天狗」。これはドラえもんの「スーパーダン」(てんとう虫コミックス3巻に収録)に非常に似ていますが、最後のオチは異なっています。
 ドラえもんのほうはのび太がマントをどろぼう猫に取られてしまってドラえもんが「何をやらせてもだめだなあ」みたいな感じでツッコミを入れて終わります。一方のキテレツは人助けがめんどくさくなって庭に道具を埋めて辞めようとしていたのですが、庭に埋めても道具の効果は健在で、結局寝てる間に人助けをしに行きます。そして翌日、自分が人助けをしたことに気づいていないキテレツは、ちがうヒーローが現れたんだなという結論を下し、あっさりと締めくくりました。こういう脱力系というか、深く考え込まずにすぱっと終わらせてるのがキテレツには多いなあと感じました。

 ドラえもんの「重力ペンキ」。小さいころから最後のコマののび太のメガネがなぜか太いなあとずっと引っかかっていましたが、今回その謎が解けました。トレスだったんですね。雑誌版を掲載している全集ではちゃんとした線で描かれていて嬉しかったです。
 

 パーマンは「西部劇強盗」の「インディアンだ」というセリフが変更になっていました。インディアンというのはやはり差別的なのでしょうか。こういう改変は少し過剰すぎるなあと思ってしまいます。まあでも「冬は南の島へ」みたいな作品も収録出来るのですから実に不思議です。というか巻末の断り書きはどちらかというと不適切な言葉へのお断りというよりは不適切に特徴を誇張されて描かれているものへの断りなんですよね。だったらセリフとかは変えてもOKなわけだ。
 次の巻は小学4年生、5年生に連載されていた作品が掲載されます。対象年齢が高い作品が一気にまとめて読めるので非常に楽しみにしております。