パーマン2巻感想

 パーマン全部一気に読みました。てんコミに収録されてるのもそうでないのも全部読みました。
 「パーマンやめたい」でパー子が一号に電話するシーンで
 「ガッチリパーやんとか。おせっかいパー子とか」になってましたね。
 古いてんコミだと「くるくるパー子」
 最近のてんコミや文庫だと「おてんばパー子」になってます。明らかにF先生による改訂ではありませんね(笑)
 おてんばパー子ならまだゴロもあうし、いい感じのセリフなんですが、おせっかいパー子ってすごい言いづらそうだし、ゴロも悪いですよね。
 なんでこんなセンス皆無のセリフに変更したんでしょう。
 キチガイとかクルクルパーのような、現在の感覚からみたら明らかに差別用語である言葉を改訂するのはまだやむをえないとおもうのですが、こういう改訂はまったく理解不能です。
 ひょっとして現在ではおてんばも差別用語なんですかね?女がおしとやかにしてなくてはならんってのは偏見だみたいな感じで。
 まあ言葉狩りの話題はこの辺にして、作品のレビューにはいります。
 「インテリギャング」
 前回の日記でも書きましたが、この話はほんとに笑える話です。写生でオバQを描いたりとかF先生のすばらしいセンスが炸裂しまっくてます。
 「八百長プロレス」
 最後のページ、パーマンが本物のパーマンマスクをかぶって相手のプロレスラーをやっつけるとこのコマ割りがすばらしいと感じました。言葉ではうまく表現できませんけど、カッコイイというか迫力があるというか・・・この話は加筆修正ありになってますから、この箇所を加筆修正したのかな。
 あとオチも秀逸ですよね。みんながパーマンに向かってもう二度とこんなことはしないと誓ったあと、最後にパーマンが二度としないとブービーに誓うっていうとこですね。最高です。
 「国際スパイ大作戦
 鉄の棺桶突破せよで有名なボム博士はこの話ですでに登場しています・・・というよりはむしろこの話の続きが鉄の棺桶ですって言ったほうが正しいのかもしれない。
 てんコミやホームコミックスのパーマンはこういう明らかに収録しておいてほしい話を収録してなさすぎですよね。一巻のはじめましてパー子です→砂漠のジン魔神っていう系譜とかね。F先生の意志なんですかね?
 「ここほれワンワン」
 ワンワン号の意味は一体あったのか(笑)はずかしい、穴があったら入りたい→自分でほれ。というシーンは似たようなのがドラえもんのタメくんの話(ぼくよりダメなやつがきた)でありましたね。このころから落語ネタは使用していたのでしょうかね。
 「ムキキの社長」
 ブービーが主役の話です。パー子の「みつ夫さんが似合うのは社長よりも七面鳥ね」ってのは時事ネタなんですかね?ほら、顔が赤くなったって言うだけのためにこのセリフが入ったとは思えないのですが。
 「パーマンをやっつけろ」
 道路?で車遊びしてる5号が非常にシュールです。この話ではパー子の髪の毛が見えます。他に見えるのは鉄の棺桶の地雷のシーンくらいかな。
 「赤い羽根」
 旧版ではめずらしい、星野スミレが話の中心人物になるエピソード。赤い羽根の募金のPRに有名人を使っていたなんて知らなかった。今でも東京ではやってるのかな?
 スリを撃退したとはいえ、酔っぱらいのおじさんから(昼間っから酔っ払うな笑)一万円を半ば強制的にいただくパーマン一号。ほとんど恐喝じゃねえか(笑)
 「スーパー星への道」
 ホームコミックス版と一緒。私はホームコミックス版を持ってるので、出来れば虫コミ版を入れてほしかったなあという無茶な要望(笑)
 「帰ってきたパーマン
 某大手動画サイトで一度見たことがある作品。パーやんの「まだガケに引っかかってると思って」というセリフにはなんだか感動した。名台詞と言っても過言ではないです。

追記:どうやらパーマンの台詞改変はFFランド刊行の時に修正されたもののようです。